【レッスン②】dYdXの概要と解決する課題

Warum brauche ich diese Lektion?

dYdXは、イーサリアムをベースとした分散型デリバティブ取引プラットフォームです。dYdXでは担保となる資金を入金すれば、誰でも仮想通貨の複雑な取引を行うことができます。どのような人物が、どのような思想でdYdXを立ち上げたのかを理解し、プロジェクトが解決する課題について理解を深めましょう。

Was Sie in dieser Lektion lernen werden

  • dYdXの概要
  • dYdXのNFTプロジェクト
  • dYdXが解決する課題

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dYdXの概要

dYdXはイーサリアム上の分散型デリバディブ取引所です。

 イーサリアムスマートコントラクトを利用しており、ユーザーは仲介者なしで取引を行うことが可能です。


dYdXは2017年、CoinbaseのエンジニアであったAntonio Juliano氏により設立されました。

Juliano氏は、プリンストン大学でコンピュータサイエンスを学んだ経験豊富なプログラマーです。

2015年からCoinbaseのソフトウェアエンジニアとして働き、仮想通貨への強い関心と職務経験で得たイノベーションへの幅広い理解から、2017年にdYdXを設立しました。

dYdXは、2019年に1000万ドルを超える資金調達を行い、2021年9月9日にICO(Initial Coin Offering)を実施、その後ローンチされました。


dYdXではレイヤー1での取引はもちろんのこと、レイヤー2でも取引ができます。

詳細は先のレッスンで学びますが、レイヤー2とはブロックチェーンの外部で取引を処理する技術のことで、dYdXで行えるデリバティブ取引などの複雑な取引を可能にしています。

 

レイヤー2プロトコルを開発するにあたっては、イーサリアムのスケーリングソリューションであるStarkWareと協力しており、様々なメリットをユーザーに提供することに成功しています。

 

dYdXでは、現物取引、信用取引、レンディング、永久先物取引、ステーキングが可能です。

もちろん全ての仮想通貨に対応しているわけではありませんが、取引ペアは順次拡大しています。


レッスン1で学んだように、信用取引は資金を借りて取引します。 

中央集権取引所(CEX)で取引する際は、取引所から資金を借りていました。

では、中央管理者がいないDEXであるdYdXでは、誰から資金を借りるのでしょうか? 

その答えは、dYdXではユーザー同士で仮想通貨の貸し借りを行うことができるというものです。


dYdXでは、ユーザーが仮想通貨を借りることができるのと同時に、貸すこともできます。

次のレッスンで詳しく学習しますが、レンディングプールを利用してユーザー同士の仮想通貨の貸し借りを可能にし、誰でも信用取引を行えるようにしているのです。


dYdXのNFTプロジェクト

dYdXは上記で紹介した取引所としての機能が主ですが、「Hedgies」というNFTプロジェクトも存在します。

HedgiesはdYdXがローンチしたNFTプロジェクトで、4,200個のハリネズミをモチーフにしたイーサリアム上のNFTです。


Hedgiesは2段階での無料配布を予定しており、最初の配布は2022年2月1日から、dYdXガバナンス投票者やトレーダーに送られています。

2段階目としては、dYdXが開催しているトレーディングリーグの週間チャンピオンへの報酬として、毎週配布される仕組みになっています。


Hedgiesは単なるNFTではなく、持つことでdYdXユーザーへの特典があります。

特典のひとつに、Hedgiesを持っているアカウントで取引すると取引手数料の割引率が上がるというものがあります。


DYDXトークンを所有するアカウントは取引手数料の割引が適用されるのですが、Hedgiesを持っているとその割引率を一段階引き上げることができるのです。

一見、このような実用性のあるNFTを作り、2次流通のロイヤリティで運営が利益を上げようとしているようにも見えてしまいますが、実際は違います。


このNFTプロジェクトを通して直接運営に資金が渡ることはありません。

2次流通のロイヤリティは2.5%に設定されていますが、これはこのNFTプロジェクトに協力した2人のアーティストにインセンティブとして与えるものであり、運営はロイヤリティを受け取りません。

このように、ただ取引所として機能するだけでなく、ユーザーフレンドリーなプロジェクトを通してコミュニティが活性化するように働きかけているという面もあるのです。


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dYdXが解決する課題

dYdXはDEXのメリットをそのままに、デリバティブ取引などの複雑な取引を可能にしています。

通常、保証金を担保にした取引を行う場合、CEXを利用しなければなりませんでした。

CEXを利用するには、アカウント作成のために本人確認書類の提出が必要になります。

アカウント作成が完了するまで数日かかる場合もあり、実際に取引を開始できるまでに時間がかかります。


さらに、CEXを利用するわけですから、CEXに資金を入金しなければなりません。

レッスン1でも触れましたが、CEXに資金を入金するということは資金を預けるということを意味するため、利用するCEXを信頼する必要があるのです。


しかし、dYdXを利用すれば、アカウント登録にはメールアドレスのみが必要なだけで、本人確認書類の提出は必要ありません。

また、自分の仮想通貨ウォレットを接続するだけで利用可能なため、第三者機関に資金を預ける必要はなく、自分の資金は常に自分で管理することができます。

 

dYdXは、デリバティブ取引などの複雑な取引はトレーダーにとって一般的なものであるにもかかわらずDEXでは行えない、という根本的な課題を解決しているのです。


手数料に関わる課題

dYdXはDEXであるメリットがあるだけでなく、レッスン1であげたDEXの手数料に関わる課題も解決しています。

 おさらいですが、DEXには「取引手数料が高く、一定ではない」という課題がありました。

 これは、取引をブロックチェーンに記録するためガス代が必要になり、手数料がブロックチェーンガス代に依存するためです。

 

dYdXはレイヤー2取引で、この手数料の問題を解決しています。

StarkWareと共同で作り上げたレイヤー2で取引を処理することによって、処理スピードの向上と共に、イーサリアムガス代に左右されず極めて低い手数料での取引を実現しています。


次回以降のレッスンで、取引手数料がイーサリアムガス代に左右されない理由などを細かく学んでいきます。


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