RippleXとは
XRPエコシステムにおける最大の貢献者であるRipple社には、RippleXというイニシアチブが存在します。
RippleXは、XRPやXRP Ledgerなどのオープンソースを普及させるための取り組みないし概念です。
主に開発者を対象に整備されており、RippleXを活用することでマイクロペイメントやeコマース、取引所、P2P取引といった仕組みを簡単に開発することができます。
Ripple社は、RippleXを整備することで、XRPやXRP Ledgerの発展をサポートしているのです。
そんなRippleXは2018年5月に発表され、元々はXpringという名称でした。
2020年にリブランディングを行いRippleXと改称されています。
これまで、Ripple社はXRPやXRP Ledgerなどのオープンソースエコシステムの拡大を推進してきました。
その中で、これらのコアテクノロジーをより使いやすくする必要性が浮上し、その結果としてRippleXが誕生しています。
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RippleXで整備されているテクノロジー
RippleXでは、様々なオープンソース技術を基礎とした取り組みが提供されています。
具体的には次のようなオープンソースのコアテクノロジーにフォーカスしています。
- XRP:スピーディーかつ安価に価値の移転を実現する分散型のデジタル資産
- XRP Ledger:あらゆる通貨による支払いを簡素化し、リアルタイム決済を実現するためにXRPを軸としたオープンプロトコル
- Web収益化プロトコル:Webコンテンツ作成者が自身のコンテンツで簡単に収益化できるようにするための仕組み
開発者に対しては、APIやSDK、サンプルコード、テストネット、エクスプローラといった様々なツールを提供しています。
これらのツールを利用することで、コアテクノロジーを簡単にWebアプリケーションに統合することが可能です。
その他にも、RippleXには開発者を資金的にサポートするための取り組みも含まれています。
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RippleXが支援するユースケース
RippleXでは、あらゆる領域でエコシステムの拡大が進むようサポートを続けていますが、その中でも特に注力しているユースケースが存在します。
投資領域:暗号資産ウォレットと取引所
XRPはあらゆる通貨におけるブリッジとしての役割を果たします。
取り扱うためにはウォレットや取引所が欠かせません。
- 取引所にXRPを上場させる
- モバイルアプリ用ウォレットを開発する
- ペーパーウォレットを開発する
- ハードウェアウォレット(Ledger Nano)で保管する
XRPはCoinbaseやBinance、Kraken、Bitstampといった世界の主要取引所で取り扱われています。
また、RippleXはeコマースにも組み込むことが可能です。
次のようなサービスで既に利用されています。
- Coingate
- BitPay
コンテンツ領域:クリエイターの収益化
Webコンテンツの収益化は、インターネットビジネスにおける新たな収益モデルです。
ブロックチェーンを活用することで、今後は広告モデルに依存せず、仲介者を存在させない状態でクリエイターが自身のコンテンツで収益化することができるようになるのです。
そのための環境をRippleXでは整備しています。
- Grant for the Announcement:CoilやMozilla、Creative Commonsは、共同でWebクリエイターのために1億ドルの助成金プログラムを提供しています
- Grant for the Web:Web収益化のためのオープンで公正かつ包括的な標準化とイノベーションを推進するイニシアチブが存在します
- Coil:Webコンテンツの作成者が、ブラウザ上で読者から直接支払いを受けとることができるサービスです
ゲーム:仮想コンテンツの保有および取引
ブロックチェーンはゲームの新しい形を定義しました。
RippleXでは、プレイヤーがゲーム内の資産を所有し他の資産と交換可能な新しいゲームエコノミーを実現します。
- Forte:Forteはブロックチェーンを基盤としたソーシャルゲームのプラットフォームです。プラットフォーム上の様々なゲームにおいて、ゲーム内通貨としてXRPを活用することを可能とし、将来的なメタバースの実現を目指しています。
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