仮想通貨の仕組みを実現した公開鍵暗号
共通鍵暗号では暗号化と復号化に同じ鍵を使用するのに対して、公開鍵暗号では暗号化には公開鍵を、復号化には秘密鍵をそれぞれ使用します。
このとき、暗号化に使用した公開鍵と復号化に使用した秘密鍵はペアになっている必要があります。
公開鍵暗号は、特定の人物に対してデータのアクセス権を付与したい場面に適しています。
例えば、特定の人物に仮想通貨を送金しその人だけが使えるようにする、といった仮想通貨の基本的な仕組みを実現するために、公開鍵暗号は最も適しているのです。
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一般的には共通鍵暗号と公開鍵暗号のコンビネーション技?
公開鍵暗号は、暗号化と復号化に異なる鍵を使用するため、共通鍵暗号と比べて処理速度が遅くなってしまいます。
そのため、大きなデータの送信に公開鍵暗号が使用されることは滅多にありません。
現代のインターネット通信では、画像どころか動画ファイルを送信することも一般的となり、大きなデータを送信する機会は急増しています。
そんな現代において公開鍵暗号は、一般的には共通鍵暗号のセキュリティ強化のために使用されることが多くなっています。
共通鍵暗号は、暗号化と復号化に共通の鍵を用いるため、鍵が漏洩してしまうとデータが筒抜けになってしまいます。
実際、SSL/TLS(暗号化されたインターネット通信のこと)に使用される暗号技術のほとんどが、共通鍵暗号に公開鍵暗号を組み合わせた仕様になっています。
具体的には、データの暗号化・復号化に公開鍵暗号を使用するのではなく、データの暗号化・復号化に使用する共通鍵を暗号化・復号化するために公開鍵暗号が使用されることが多くなっているのです。
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