【レッスン②】CAP定理をおさらいしよう

CAP定理を復習しよう

CAP定理とは、Webサービスを運用する上で「一貫性」「可用性」「分断耐性」の3つの性質を同時に満たすことは不可能であるという定理のことでした。

一貫性(Consistency)

サービス利用者が常に最新のデータにアクセスすることができる。

可用性(Availability)

システム障害によりサービスが停止しない。

つまり、システムに単一障害点が存在しない。

分断耐性(Partition-tolerance)

システムのネットワークが遮断された場合でも、サービスが停止しない。

この3つの性質のうち、ブロックチェーンには一貫性(Consistency)の性質が備わっていません。

なぜなら、ブロックチェーンを構成する全てのノードに同一のデータが伝播されるには、少しばかり時間がかかるためです。

可用性と分断耐性は何に活かせるの？

ブロックチェーンには一貫性が欠如しているものの、可用性と分断耐性の性質が備わっています。

この2つの性質により、データが改ざんされず、ネットワークの一時的な停止も発生しない状態を実現することができます。

これにより、ゼロダウンタイムを実現し、結果的に非中央集権性を持たせることができるのです。