仮想通貨取引所内での取引にはブロックチェーンをほとんど使用していない!?
取引所を利用せずに、直接ウォレット同士で仮想通貨を取引する場合、取引履歴はすぐにブロックチェーンに記録され始めます。
しかし、取引所を利用して利用者同士が仮想通貨を取引する場合、実は取引所はブロックチェーンをほとんど使用していません。
取引所内での仮想通貨取引は、取引所内部の独自のデータベース(記録用の台帳)に記録されるだけであり、すぐに全ての取引がブロックチェーンに記録されているわけではないのです。
もちろんブロックチェーンに記録していないわけではなく、ある程度の取引が蓄積されてからまとめてブロックチェーンに記録するようにしています。
これには、ブロックチェーンのスケーラビリティ問題という重要な課題が関係しています。(詳しくはカリキュラム「ブロックチェーン」で学習します)
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仮想通貨取引所と外部のウォレットとの取引の仕組みを理解しよう
レッスン③で少し触れましたが、取引所が管理している利用者の仮想通貨は、1つのウォレットで管理しているケースがほとんどです。
これは厳密には、利用者それぞれのウォレットが取引所全体のウォレットに内包されているイメージです。
そのため、外部のウォレットと取引する際は、取引所全体のウォレットを通して取引されていることになります。
理由としては、ブロックチェーンのスケーラビリティ問題を考慮しなければならず、内部の取引を外部との取引から分離させる必要があるためです。
なお、外部とのやり取りの履歴を取引所内部の独自のデータベースに記録しておくことで、取引所は取引の整合性を担保しています。
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