ブロックチェーンの概要を理解しよう
レッスン①「結局、ブロックチェーンって何なの?」で学習した通り、ブロックチェーンとは「あらゆる資産を仮想通貨として表現し、第三者不要かつ改ざんできない状態で管理することのできる技術」です。
これを一つずつ紐解いていきましょう。
資産を仮想通貨として代替表現
ブロックチェーンでは、あらゆる資産を仮想通貨として管理することができます。
例えば、お金は仮想通貨そのものとして表現され、土地や家などの不動産もそれ専用の仮想通貨を新しく発行することでブロックチェーンで管理することができます。
これにより、理論上は、全ての資産をデジタル上で管理することができるようになるのです。
しかしながら、これには資産と仮想通貨が紐付くことを証明する何らかの仕組みが必要になるでしょう。
第三者不要
あらゆる資産をデジタル上で管理する際に、特定の管理者が不要という点もブロックチェーンの特徴の一つです。
特定の管理者が存在してしまうと、その管理者が不正を行ってしまう可能性があります。
ブロックチェーンはマイニングとマイニングを行うマイナー(ノード)によって管理されるため、特定の管理者の恣意性を排除することができるのです。
改ざんが極めて困難
ブロックチェーンには、特定の管理者が不要=不特定多数の管理者が存在することになります。
このような状態では、ブロックチェーンで管理する方が管理者の不正が発生しやすそう、という疑問が生じるかと思います。
しかし、ブロックチェーンを管理しているノードは非常に多く存在し、全てのノードが完全に同一の資産データを保有しています。
そのため、仮にどれか一つのノードが自分の持つ資産データをコピーしたり改ざんしたりしても、他の全てのノードと照らし合わせて異なるデータであると判明した場合には、そのデータは排除されるように設計されています。
また、ブロックチェーンには資産のコピーや改ざんを防止する仕組みの他に、ブロックチェーンそのものを壊すことができない仕組みも存在しています。
ブロックチェーンそのものを破壊するためには、ブロックチェーンそのものであるこの全てのノードを同時に破壊しなければならず、世界各地に分散しているノードを全て同時に破壊することは物理的に不可能、ということです。
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ブロックチェーンで資産を移動させる仕組みを知ろう
カリキュラム「仮想通貨」で学習しましたが、仮想通貨(=資産)を移動させるには秘密鍵と公開鍵が必要になります。
ブロックチェーンには仮想通貨がそのまま保管されているわけではありません。
ブロックチェーンに記録されているものは、仮想通貨の移動履歴です。
これは、ブロックチェーンのセキュリティ性能の高さを実現するために必要な仕組みなのですが、詳しくは「ブロックチェーンの仕組みを理解しよう〜トランザクション編〜」で学習します。
また、この移動履歴は公開鍵を使うことで誰でも閲覧することができますが、実際に自分の保有する仮想通貨を移動させることができるのは、秘密鍵を持っている自分だけになります。
この仕組みを公開鍵暗号といいますが、これも詳しくは「ブロックチェーンの仕組みを理解しよう〜暗号技術編〜」で学習します。
ここでは、ブロックチェーンには仮想通貨の移動履歴しか記録されておらず、その履歴を閲覧するために公開鍵暗号が必要になる、ということだけ覚えておいてください。
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