【レッスン③】仮想通貨取引所で事件が起きなかった?

Why does this lesson matter?

仮想通貨を理解するには、仮想通貨取引所のハッキング事件の教訓を理解しておく必要があります。ここでは、過去に発生した「Mt.Gox事件」を振り返り、事件の真相と共に、仮想通貨を扱う上での心構えを学習していきましょう。

What you can learn in this lesson

  • Mt.Gox事件の真相
  • 取引所のハッキングに対する考え方
  • 仮想通貨ブームの火付け役「Mt.Gox」


    マウントゴックス(Mt.Gox)は、2010年7月18日(当時1BTC=0.07ドル)に日本を拠点に稼働を開始した仮想通貨取引所です。

    そのMt.Goxが2011年6月19日にハッキング被害に合い、約85万BTCが盗まれました。

    このハッキング事件のことを「Mt.Gox事件」といいます。

    この事件は、仮想通貨黎明期であった当時、世界中で非常に大きなニュースとなり、拠点を構えていた日本では仮想通貨が普及するきっかけにもなりました。


    このハッキング事件は「マリアビリティ(トランザクション展性)」という、取引に対する取引IDの偽物を作成できてしまう問題が原因で発生しました。

    ハッカーは、このマリアビリティを利用して偽物の取引を正しい取引としてすり替え、Mt.Goxが管理していたビットコインを自分のウォレットに送金することに成功してしまったのです。


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    仮想通貨を扱う上での心構えを理解しよう


    この事件は、仮想通貨を取り扱う上での教訓を我々に与えてくれました。

    取引所のハッキング事件では、基本的に利用者の仮想通貨が対象になることが多くなっています。

    レッスン④「仮想通貨取引所の取引の仕組みを理解しよう」で詳しく学習しますが、取引所が管理している利用者の仮想通貨は、1つのウォレットで管理しているケースがほとんどです。

    そのため、ハッカーはどうせハッキングするならたくさんの仮想通貨を管理しているウォレットをハッキングしようという心理が働き、取引所内のウォレットがハッキングの対象になりやすいのです。


    Mt.Gox事件の経験者はそれ以降、取引所に仮想通貨を預けたままにせず、必ず自分のウォレットで管理するようになりました。

    我々が取引所の事件から学ぶべきことは、仮想通貨の管理は全て自己責任という心構えを持ち、自分のウォレットで管理するということです。


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