通貨として必要な3つの役割
そもそも、ドルやユーロなどの法定通貨が通貨として成立しているのは、通貨としての3つの役割「価値の交換手段」「価値の尺度」「価値の保存」を果たしているからなのです。
もしこれらのうち1つでも欠けてしまうと、その通貨は通貨として成立しなくなります。
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仮想通貨は通貨として成立するの?
通貨としての3つの役割「価値の交換手段」「価値の尺度」「価値の保存」を仮想通貨は有しているか、1つずつ確認していきましょう。
価値の交換手段
レッスン4「仮想通貨で何ができるの?」で学習したように、仮想通貨を使用することで家電が買えたりレストランで食事ができたりします。
従って、「価値の交換手段」については成立しているといえるでしょう。
価値の尺度
仮想通貨で商品を購入できるということは、その商品の価値を仮想通貨の単位で示すことができるということです。
例えば、1.5BTC(ビットコインの単位)の冷蔵庫をビットコインで購入できる場合、これは冷蔵庫が1.5BTCの価値があると示すことができていると言えます。
価値の保存
仮想通貨には、投機・投資的な需要が非常に多く発生しています。
そのため、仮想通貨そのものの価値のボラティリティ(変動幅)が非常に大きくなってしまい、3つ目の役割である価値の保存については満たすことができていないといえるでしょう。
従って、現時点では仮想通貨を通貨として定義付けることは難しい状態になっています。
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そもそもどうして仮想通貨に価値が生まれるの?
ドルやユーロなどの法定通貨は、発行主体への信用によって通貨として成立しています。
要するに、ドルやユーロが通貨として成立しているは、その発行主体である中央銀行がしっかりとした組織であるためです。
では、発行主体のいない仮想通貨の信用はどのように成立するのでしょうか?
仮想通貨の信用は、「偽造や改変ができない」「誰にも支配されない」「発行量に限りがある」といった様々な要素によって成立しています。
そして、仮想通貨に信用を持たせるための仕組みを支えているのが「ブロックチェーン」ということになります。
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